体を温める生薬たち

薬用人参
不足している「気」を補う
漢方では人体を構成し、生理活動を活性化させる基本物質を「気(き)」としています。
「気」が病むと「病気」、「気」が元の位置に正しくあると「元気」という漢字の意味から分かるように、「気」と人間の健康状態は深く関わっていると考えられてきました。
気はエネルギーといってもよく、生命活動の源となります。
気や体や内臓を温めて体温を維持したり、臓器の働きを活発にしたり、血液の循環をスムーズにしたり、ウイルス・細菌・急激な温度変化から身を守るなど、重要な働きをしています。
その気が不足すると、体がだるくなったり、疲れやすい、ヤル気が出ない、すぐにイライラするといった症状が現れてきます。
漢方ではこのような状態を気虚(ききょ)といい、現代医学的には内分泌ホルモンやリンパ液のバランスが乱れた状態のことを指します。
このように不足した気を補うことを目的とした薬を補気薬(ほきやく)といいます。
その補気薬の代表格が人参とされています。
慢性虚弱体質や虚弱体質や疲労で体力が低下している時や、大きな手術や病気などをしたあとで体力が衰えている時に、不足している気を補い全体的なバランスを保つことで、内臓の働きを活発にして、精神や神経を安定させる働きがあるとされています。
現代人にとって避けられないストレスも「気のバランス」から生じます。
ストレスから来る胃の緊張やイライラ、のぼせなどの症状は、健康に悪い影響を及ぼすことが十分に想像できます。
このような意味からストレス過多の人は、人参で気を整えたいものです。
ユリ科ニンニクの抽出物。滋養強壮作用により、虚弱体質・胃腸障害・冷え症などの方の体力回復に効果があります。
ニンニク
ウシの胆のう中に生じた胆石を乾燥したもの。
虚弱体質・肉体疲労・病中病後の体力回復に効果があります。
ゴオウ